顎を育てる食育レシピ
よく噛む食事で歯並び改善

硬い食べ物を前歯で噛みちぎる練習で顎の発達を促進

結論

柔らかい食事ばかりでは、顎が発達せず歯並びが悪化します。

硬い食べ物を「前歯で噛みちぎる」練習をすることで、 顎の骨が横に広がり、歯が並ぶスペースが確保されます。

スルメ・ナッツ・ニンジンスティックなど、家庭で簡単に実践できる食育レシピで、 毎日の食事から顎を育てましょう。

なぜ硬い食べ物が必要なのか?

現代の子どもは、柔らかい食事(ハンバーグ・パスタ・カレー)が中心で、 咀嚼回数が激減しています。その結果、顎が十分に発達せず、歯並びが悪化しています。

現代の子ども(柔らかい食事)

咀嚼回数:

620回/食

食事時間:

11分

戦前の日本人(硬い食事)

咀嚼回数:

1,420回/食

食事時間:

22分

咀嚼回数が半分以下になった結果

  • 顎の骨が十分に発達しない(横幅が狭いまま)
  • 歯が並ぶスペースが不足し、デコボコ(叢生)になる
  • 咬合力(噛む力)が弱く、消化不良集中力低下にもつながる

「前歯で噛みちぎる」が最重要

ただ硬いだけでなく、「前歯で噛みちぎる」動作が重要です。 前歯で噛むことで、顎の骨に垂直方向の刺激が加わり、 骨が横に広がります。

例:リンゴの丸かじり、トウモロコシの芯かじり、スルメを前歯で引きちぎるなど

顎を育てる食材リスト

年齢別におすすめの食材を紹介します

3〜5歳

まずは「少し硬め」から始める

ニンジンスティック(生)

前歯で噛みちぎる練習に最適。スティック状にカットして持たせる

リンゴ(皮つき・4等分)

「丸かじり」の練習。皮つきのまま大きめにカットする

焼き芋(皮つき)

自然な甘みで子どもが好きな硬さ。皮ごと噛む練習になる

トウモロコシ(芯つき)

前歯で引きちぎる動作が自然にできる。夏の定番食材

枝豆(さやごと)

前歯でさやから豆を押し出す動作が顎のトレーニングになる

フランスパン(小さめ)

外側が硬く、よく噛まないと飲み込めない。咀嚼回数が増える

6〜12歳

本格的に「硬い食材」に挑戦

スルメ(無添加)

最強の顎トレ食材。前歯で引きちぎり、奥歯で100回以上噛む

★おすすめ度:5/5

ナッツ類(アーモンド・クルミ)

栄養価も高く、毎日のおやつに最適。1日10粒を目安に

★おすすめ度:5/5

昆布(おしゃぶり昆布)

長時間噛み続けられる。テレビを見ながらでもOK

★おすすめ度:4/5

干し芋

甘くて子どもが好きな味。硬さもちょうど良い

★おすすめ度:4/5

せんべい(固焼き)

おやつとして手軽。ただし糖分に注意(虫歯リスク)

★おすすめ度:3/5

ビーフジャーキー

高タンパクで栄養価が高い。塩分が多いので量に注意

★おすすめ度:3/5

煮干し

カルシウムも摂れる。頭・内臓を取った食べやすいものを選ぶ

★おすすめ度:4/5

根菜類(レンコン・ゴボウ)

食事に取り入れやすい。きんぴらごぼうなどで提供

★おすすめ度:4/5

実践!1週間の食育レシピ例

毎日の食事・おやつに取り入れやすいメニュー

朝:トースト → フランスパン

食パンの代わりにフランスパンを出すだけで、咀嚼回数が2倍に。 外側の硬い部分を前歯で噛みちぎる練習になります。

おやつ:グミ → アーモンド10粒

市販のグミをアーモンドに変更。 よく噛まないと飲み込めないため、自然と咀嚼回数が増えます。 ビタミンEも摂れて栄養バランスも◎。

夕食:ハンバーグ → きんぴらごぼうを追加

ハンバーグ(柔らかい)だけでなく、硬めのきんぴらごぼうを副菜として追加。 レンコン・ゴボウは根菜類で噛み応えがあります。

朝:バナナ → リンゴ(皮つき・4等分)

バナナ(噛まずに飲み込める)ではなく、リンゴを大きめにカットして提供。 「丸かじり」の練習になり、前歯で噛みちぎる動作が顎を育てます。

おやつ:ポテトチップス → 干し芋

ポテトチップス(噛まずに溶ける)を干し芋に変更。 自然な甘みで子どもが好きな味。硬さもちょうど良く、よく噛まないと飲み込めません。

おやつ:スルメ5分チャレンジ

週末はスルメを5分間噛み続けるチャレンジ。 テレビを見ながらでもOK。前歯で引きちぎり、奥歯で100回以上噛む最強トレーニング。

昼:焼きトウモロコシ(芯つき)

トウモロコシを芯つきのまま提供。前歯で引きちぎる動作が自然にできる。 夏の定番食材で、子どもも楽しく食べられます。

食育のポイント

  • 「柔らかい食事をなくす」のではなく、「硬い食材を追加」する考え方
  • 毎食すべてを硬くする必要はなく、1日1回、硬い食材を取り入れるだけでOK
  • 子どもが嫌がる場合は無理強いせず、好きな味のもの(干し芋・ナッツ)から始める
  • 親が一緒に食べることで、「よく噛むのが当たり前」の文化を作る

注意点

3歳未満は誤嚥に注意

ナッツ類・スルメは3歳未満には与えないでください。 気管に入って窒息する危険があります。3歳未満はニンジンスティック・リンゴなど、 大きめにカットして持たせられる食材から始めましょう。

砂糖入りのおやつは虫歯リスク

硬いおやつでも、砂糖が入っているもの(せんべい・キャラメル)は虫歯のリスクがあります。 できるだけ無添加・無糖のもの(スルメ・ナッツ・煮干し)を選びましょう。

アレルギー確認を忘れずに

ナッツ類はアレルギーが出やすい食材です。 初めて与える場合は、少量から始めて様子を見てください。 アレルギーがある場合は、昆布・煮干し・根菜類など別の硬い食材で代用しましょう。

効果が出るまでの期間

1

ヶ月

咀嚼回数が増える(食事時間が長くなる)

硬い食材を食べることに慣れて、自然と咀嚼回数が増えます。 食事時間が15分以上になれば、顎の筋肉が鍛えられている証拠です。

3

ヶ月

顎の筋肉がつき、咬合力が向上

毎日硬い食材を食べることで、顎の筋肉が発達します。 咬合力(噛む力)が強くなり、硬いものを噛むのが苦にならなくなります。顎の骨も少しずつ横に広がり始めます

6

ヶ月

顎の横幅が広がり、歯が並ぶスペースが確保される

6ヶ月〜1年続けることで、顎の骨が横に広がり、歯が並ぶスペースが確保されます。 特に成長期(6〜12歳)は効果が出やすく、 矯正治療と併用すれば治療期間の短縮にもつながります。

継続のコツ

  • 「硬い食事の日」を週3回設定する(月・水・金など)
  • 子どもが好きな味のもの(干し芋・ナッツ)から始める
  • 親も一緒に食べて、「よく噛むのが当たり前」の文化を作る
  • 食事時間を計測して、「15分以上」を目標にする

よくある質問

Q1.硬い食べ物だけで歯並びは治りますか?

A.硬い食べ物だけでは、すでに悪化した歯並びを完全に治すことはできません。 しかし、成長期(6〜12歳)に硬い食材を食べることで、顎の正常な発達を促し、 歯が並ぶスペースを確保できます。矯正治療と併用することで、相乗効果が期待できます。

Q2.子どもが硬い食べ物を嫌がります。どうすればいいですか?

A.最初から硬すぎるものを与えると、嫌がって食べなくなります。干し芋・焼き芋など、甘くて子どもが好きな味のものから始めましょう。 また、親が一緒に食べて「美味しいね」と声をかけることで、 子どもも抵抗感なく食べられるようになります。

Q3.矯正装置をつけながらでも硬い食べ物を食べられますか?

A.矯正装置の種類によります。プレオルソ・ムーシールドなどの取り外し式装置は、 外して食事をするため問題ありません。 固定式のワイヤー矯正の場合、スルメ・ナッツなど非常に硬いものは避けるべきです。 根菜類・リンゴなど、適度な硬さのものを選びましょう。担当医に相談してください。

食育指導も含めた
こども矯正を

F歯科・矯正歯科では、矯正治療だけでなく
食育指導も行っています。
家庭でできる顎を育てる食事法を
詳しくお伝えします。