ガムトレーニング完全手順
咬合力と顎の発達を促進
キシリトールガムを使った咬合力強化トレーニング。
片側10回ずつ噛む正しいやり方を詳しく解説します
結論
ガムトレーニングは顎の発達不足による叢生(デコボコ)の予防・改善に有効です。 片側10回ずつバランスよく噛むことで、咬合力が強化され、顎が正しく成長します。
キシリトール100%のガムを使い、毎食後5分間実施することで、 3〜6ヶ月で顎の幅が広がり、歯が並ぶスペースが確保されます。
ただし、受け口・骨格型の不正咬合には効果がありません。 適応症例を見極めることが重要です。
ガムトレーニングとは?
ガムトレーニングは、左右均等に噛む習慣をつけ、咬筋・側頭筋を鍛えるトレーニングです。 現代の子どもは柔らかい食べ物ばかり食べているため、顎が発達せず、歯が並ぶスペースが不足しています。
咬合力の強化
咬筋・側頭筋を鍛えて噛む力を向上
顎の発達促進
顎骨の成長を促し、歯が並ぶスペースを確保
左右バランス改善
片噛み癖を直し、均等な発達を促進
重要:ガムトレーニングは予防・軽度の叢生改善には有効ですが、 重度の不正咬合や骨格型の問題には効果がありません。必ず歯科医師の診断を受けてください。
ガムトレーニングの正しい手順
キシリトール100%のガムを用意
キシリトール100%のガムを選びます。 砂糖入りのガムは虫歯の原因になるため避けましょう。
推奨商品:ロッテ「キシリトールガム」、江崎グリコ「ポスカ・エフ」など
右奥歯で10回噛む
ガムを右側の奥歯(第一大臼歯)に置き、 ゆっくり10回噛みます。前歯で噛まないように注意。
注意:早く噛まず、1回1回しっかり奥歯で噛み締める
左奥歯で10回噛む
ガムを左側の奥歯に移動させ、 同様に10回噛みます。左右均等に噛むことが最も重要です。
ポイント:子どもが「右10回、左10回」と数えながら噛むと習慣化しやすい
2〜3セット繰り返す
右10回→左10回を2〜3セット繰り返します。 合計5分程度が目安です。
所要時間:1回あたり約5分
ガムを捨てる
5分経ったら、ガムをティッシュに包んで捨てます。飲み込まないように注意してください。
注意:5歳未満の子どもはガムを飲み込むリスクがあるため避けましょう
実施頻度・タイミング
効果が出るまでの期間
1
ヶ月
噛む力が強くなる
咬筋が鍛えられ、硬いものを噛めるようになります。 「せんべいが噛める」「りんごを丸かじりできる」など、変化が見えてきます。
3
ヶ月
顎の幅が広がり始める
歯科医院でレントゲンを撮ると、顎の骨が横方向に成長していることが確認できます。 歯が並ぶスペースが少しずつ確保されます。
6
ヶ月
歯並びの改善が実感できる
軽度の叢生(デコボコ)であれば、歯が自然に並び始めます。 ただし、重度の場合は装置との併用が必要です。
重要:効果が出ても、最低1年は継続してください。 途中でやめると、顎の成長が止まり、効果が半減します。
ガムトレーニングの注意点
5歳未満の子どもは避ける
ガムを飲み込むリスクがあるため、5歳未満の子どもにはガムトレーニングを推奨しません。 代わりに「硬い食べ物を前歯で噛みちぎる」練習をしましょう。
砂糖入りガムは絶対に使わない
砂糖入りのガムは虫歯の原因になります。 必ずキシリトール100%のガムを使用してください。
顎関節症のリスク
やりすぎると顎関節症(顎の痛み・カクカク音)のリスクがあります。 1日3回、1回5分を守り、痛みが出たらすぐに中止してください。
よくある質問
受け口にも効果がありますか?
A. 効果はありません。 受け口(骨格型反対咬合)は顎の骨の位置異常なので、ガムトレーニングでは治せません。 ムーシールドやプレオルソなどの装置が必要です。
どのくらいの硬さのガムがいいですか?
A. 最初は柔らかめ、慣れたら硬めに変えていきます。 「ロッテ キシリトールガム」(柔らかめ)から始めて、 慣れたら「歯科専売キシリトールガム(硬め)」に変えると効果的です。
装置をつけながらガムを噛んでもいいですか?
A. 装置の種類によります。取り外し式の装置(プレオルソ・ムーシールドなど)は外してから噛むことができます。 固定式の装置(拡大床など)は装置にガムがくっつくため避けてください。