自宅でできるMFT
あいうべ体操とボタンプル
1日3分で口呼吸・歯並びを改善
口腔筋機能療法(MFT)の2大トレーニング。
正しいやり方、効果が出る期間、注意点を詳しく解説します
結論
MFTは「装置だけ」では治らない小児矯正の根本治療です。 舌の位置・口唇閉鎖力・正しい嚥下を身につけないと、必ず後戻りします。
あいうべ体操(舌の筋トレ)とボタンプル(口唇閉鎖力強化)を 毎日3分続けることで、3〜6ヶ月で効果が現れます。
当院では、MFTを必須としています。 トレーニングなしで装置だけの治療は行いません。
MFT(口腔筋機能療法)とは?
MFT(Myofunctional Therapy)は、口・舌・唇の筋肉を正しく使えるようにトレーニングする療法です。 小児矯正では装置と併用することで、歯並びの改善と後戻り防止の両方を実現します。
舌の位置
正しい位置(スポット)に舌を置く習慣をつける
口唇閉鎖力
口をしっかり閉じる筋肉を強化
正しい嚥下
舌を使った正しい飲み込み方を習得
重要:MFTをしないと、装置で歯並びを治しても必ず後戻りします。 悪い舌癖・口呼吸が残っていると、歯は元の位置に戻ってしまいます。
あいうべ体操(舌の筋トレ)
福岡の今井一彰先生が開発した、口呼吸を鼻呼吸に改善する体操です。 舌の筋肉を鍛え、正しい位置(スポット)に舌を置けるようにします。
「あー」と口を大きく開ける
喉の奥が見えるくらい、縦に大きく開けます。 横に開けるのではなく、「あくびをするように」縦に開けるのがポイント。
所要時間:1秒キープ
「いー」と口を横に引く
首の筋肉が浮き出るくらい思い切り横に引きます。 頬の筋肉を意識して、笑顔を作るように。
所要時間:1秒キープ
「うー」と口を前に突き出す
唇をタコのように尖らせて、できるだけ前に突き出します。 唇周りの筋肉(口輪筋)を意識して。
所要時間:1秒キープ
「べー」と舌を出す
舌を下方向に、できるだけ遠くまで伸ばします。 舌の根元から出すイメージで、顎の下まで舌が届くように。
所要時間:1秒キープ
実施頻度・タイミング
ボタンプル(口唇閉鎖力強化)
ボタンにヒモを通し、唇だけでボタンを引っ張るトレーニングです。 口唇閉鎖力を強化し、口呼吸を改善します。
準備物
ボタンに糸を通す
ボタンの穴に糸を通し、8の字になるように結びます。 両端を持って引っ張れる状態にします。
ボタンを唇と歯の間に挟む
歯で噛まず、唇だけでボタンを挟みます。 上唇と下唇でボタンをサンドするイメージ。
注意:歯で噛んではダメ。唇の筋肉だけで保持します。
親が糸を引っ張る
親が糸の両端を持ち、ゆっくり前方に引っ張ります。 子どもは唇の力だけでボタンを保持し、取られないように頑張ります。
所要時間:10秒間キープ × 3回
実施頻度・タイミング
ポイント:最初は5秒から始め、徐々に時間を伸ばしていきます。 親が引っ張る力も、最初は弱く、慣れてきたら強くしていきましょう。
効果が出るまでの期間
1
ヶ月
舌の位置が意識できるように
「スポット(正しい舌の位置)」を意識できるようになります。 まだ無意識では元の位置に戻ってしまいます。
3
ヶ月
口呼吸が減ってくる
日中の口呼吸が減り、自然と口を閉じている時間が増えます。 寝ている時はまだ口が開いていることが多いです。
6
ヶ月
無意識でも正しい位置に(習慣化)
意識しなくても舌が正しい位置にあり、口を閉じているのが普通になります。 歯並びの改善も目に見えて実感できるようになります。
重要:効果が出ても、最低1年は継続してください。 途中でやめると、また元の悪い癖に戻ってしまいます。
よくある質問
子どもが嫌がってやってくれません
A. ご褒美シール作戦が効果的です。 カレンダーにシールを貼って、「10個貯まったらご褒美」などのゲーム要素を取り入れましょう。 また、親も一緒にやることで、子どもも楽しく続けられます。
ボタンプルでボタンがすぐ取れてしまいます
A. 最初は5秒から始め、 徐々に時間を伸ばしていきます。また、親が引っ張る力も最初は弱くしましょう。 取れてしまうのは、まだ口唇閉鎖力が弱い証拠です。焦らず続けることで、必ず強くなります。
装置をつけながらMFTをしてもいいですか?
A. はい、むしろ併用が理想です。 装置で歯並びを整えながら、MFTで口腔機能を改善することで、 後戻りのリスクを大幅に減らせます。当院では必ず併用しています。