虫歯の治療方法
虫歯の進行度に応じた最適な治療法をご提案
コンポジットレジン・インレー・クラウン・根管治療
結論
虫歯の治療方法は、虫歯の進行度(C1〜C4)によって異なります。
初期の虫歯(C1)ではコンポジットレジン充填で1日で治療可能ですが、 進行した虫歯(C2)ではインレー(詰め物)、 さらに進行した虫歯(C3)ではクラウン(被せ物)や根管治療が必要になります。
早期発見・早期治療で、削る量を最小限に抑え、治療期間も短縮できます。 保険適用の治療と自費治療の選択肢もございますので、患者様のご希望に応じて最適な治療方法をご提案いたします。
コンポジットレジン充填
歯科用プラスチック(レジン)を虫歯部分に直接詰める治療法です。 小さな虫歯や初期の虫歯(C1)に適しており、1日で治療が完了します。
適応症例
- 小さな虫歯(C1程度)
- 前歯の虫歯(審美性が重要な部位)
- 奥歯の小さな虫歯(咬合力があまりかからない部位)
- 歯と歯の間の小さな虫歯
メリット
1日で治療完了
型取りが不要で、即日治療が可能
審美性が高い
歯の色に合わせられるため目立たない
歯を削る量が少ない
虫歯部分だけを最小限削除
保険適用可能
経済的負担が少ない
デメリット
- ▲経年変化により変色する可能性がある
- ▲金属と比べて強度が劣るため、大きな虫歯には不向き
- ▲すり減ったり欠けたりすることがある
費用目安:保険適用で約1,000〜2,000円(3割負担の場合)
インレー(詰め物)
虫歯部分を削った後、型取りをして作製した詰め物を装着する治療法です。 中程度の虫歯(C2)に適しており、2〜3回の通院で治療が完了します。
適応症例
- 中程度の虫歯(C2)
- 奥歯の虫歯(咬合力がかかる部位)
- 歯の一部を補う必要がある場合
- コンポジットレジンでは強度が不足する虫歯
材質の種類
保険適用の材質
メタルインレー(金銀パラジウム合金)
強度が高く、奥歯に適している。見た目は銀色で目立つが、経済的。
費用目安:約2,000〜3,000円(3割負担の場合)
CAD/CAM インレー(ハイブリッドレジン)
白い材質で審美性が高い。小臼歯のみ保険適用(条件あり)。
費用目安:約3,000〜4,000円(3割負担、保険適用の場合)
自費診療の材質
セラミックインレー
天然歯に近い色と透明感。変色せず、金属アレルギーの心配なし。
費用目安:約30,000〜50,000円
ゴールドインレー
適合精度が高く、二次虫歯になりにくい。咬み心地が良い。
費用目安:約40,000〜60,000円
治療期間:2〜3回の通院(型取り→仮詰め→装着)
クラウン(被せ物)
虫歯が大きく、歯の大部分を削った場合に、歯全体を覆う被せ物をする治療法です。 進行した虫歯(C3、C4)や根管治療後の歯に適しており、歯の強度と機能を回復します。
適応症例
- 大きな虫歯で歯質が少ない場合(C3、C4)
- 根管治療後の歯
- 歯が割れたり欠けたりした場合
- インレーでは強度が不足する場合
材質の種類
保険適用の材質
メタルクラウン(金銀パラジウム合金)
強度が高く、奥歯に適している。見た目は銀色。
費用目安:約3,000〜5,000円(3割負担の場合)
CAD/CAM 冠(ハイブリッドレジン)
白い材質で審美性が高い。小臼歯・大臼歯で保険適用(条件あり)。
費用目安:約5,000〜8,000円(3割負担、保険適用の場合)
硬質レジン前装冠
金属フレームに白いレジンを貼り付けたもの。前歯に適用。
費用目安:約5,000〜8,000円(3割負担の場合)
自費診療の材質
オールセラミッククラウン
天然歯に最も近い審美性。変色せず、金属アレルギーの心配なし。
費用目安:約80,000〜150,000円
ジルコニアクラウン
セラミックの中で最も強度が高い。奥歯に最適。
費用目安:約100,000〜180,000円
メタルボンドクラウン
金属フレームにセラミックを焼き付けたもの。強度と審美性を兼ね備える。
費用目安:約80,000〜120,000円
ゴールドクラウン
適合精度が最も高く、二次虫歯になりにくい。咬み心地が最良。
費用目安:約60,000〜100,000円
治療期間:3〜5回の通院(形成→型取り→仮歯→装着→調整)
根管治療(歯の神経の治療)
虫歯が神経まで達した場合(C3、C4)に、感染した神経を除去し、根管内を清掃・消毒する治療法です。歯を抜かずに残すための重要な治療で、根管治療後にクラウンを装着します。
適応症例
- 虫歯が神経まで達している場合(C3)
- 歯の神経が死んでしまった場合(C4)
- 歯の根の先に膿が溜まっている場合
- 激しい痛みがある場合
治療の流れ
1. 根管の開放と神経の除去
虫歯部分を削り、歯髄腔を開放して、感染した神経を除去します。
2. 根管の清掃・消毒
専用の器具で根管内を徹底的に清掃し、消毒液で洗浄します。症状に応じて数回繰り返します。
3. 根管充填
根管内が清潔になったら、ガッタパーチャという材料で緊密に充填します。
4. 土台の作製とクラウンの装着
歯質が少ないため、土台(コア)を作製してからクラウンを被せます。
根管治療のメリット
歯を抜かずに残せる
重度の虫歯でも、歯を保存できる
咬む機能を維持
天然歯の咬み心地を保てる
周囲の歯を守る
歯を失うと隣の歯に負担がかかる
保険適用可能
基本的な根管治療は保険適用
精密根管治療(自費診療)
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した精密根管治療では、 肉眼では見えない細かな根管まで確認でき、治療成功率が大幅に向上します。
費用目安:約50,000〜100,000円(歯の種類により異なる)
治療期間:3〜6回の通院(症状により異なる)+ クラウン装着に3〜5回
当院の虫歯治療の特徴
丁寧な説明と選択肢の提示
治療方法、材質、費用について詳しく説明し、患者様のご希望に合わせて最適な治療プランをご提案します。
痛みを最小限に抑えた治療
表面麻酔・電動麻酔器を使用し、痛みを最小限に抑えた治療を心がけています。
歯を削る量を最小限に
MI(Minimal Intervention)治療を重視し、健康な歯質をできるだけ残す治療を行います。
保険診療と自費診療の選択肢
経済的な保険治療から、審美性・機能性を追求した自費治療まで、幅広い選択肢をご用意しています。
よくある質問
銀歯を白い歯に変えることはできますか?
はい、可能です。既存の銀歯を除去して、セラミックやCAD/CAM冠などの白い材質に変更できます。保険適用の白い歯(CAD/CAM冠)と自費のセラミックがあり、審美性や強度に違いがありますので、ご希望に応じて最適な材質をご提案いたします。
詰め物や被せ物はどのくらい持ちますか?
材質やお口の状態により異なりますが、保険の銀歯で5〜7年、コンポジットレジンで3〜5年、セラミックで10年以上が目安です。ただし、定期的なメインテナンスと適切なケアで、より長く使用できます。咬み合わせの状態や歯ぎしりの有無によっても寿命は変わります。
根管治療は痛いですか?
治療中は麻酔を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。治療後に軽い違和感や痛みが出ることがありますが、通常は数日で治まります。痛みが強い場合は痛み止めを処方いたします。また、当院では表面麻酔を使用し、麻酔注射の痛みも最小限に抑えています。
セラミックと保険の白い歯(CAD/CAM冠)の違いは何ですか?
主な違いは、審美性、強度、耐久性です。セラミックは天然歯に近い透明感があり、変色せず、強度も高いです。CAD/CAM冠は保険適用で経済的ですが、セラミックに比べると審美性がやや劣り、経年的に多少変色する可能性があります。また、適用できる部位に制限があります(小臼歯・一部の大臼歯のみ)。
治療後に注意することはありますか?
詰め物・被せ物を装着した当日は、硬いものや粘着性の高い食べ物は避けてください。麻酔が効いている間は、唇や頬を噛まないよう注意が必要です。根管治療後は、数日間違和感があることがありますが、徐々に改善します。また、定期的なメインテナンスで、詰め物や被せ物の状態をチェックすることが重要です。