不正咬合の種類

交叉咬合(こうさこうごう)

通称:クロスバイト

交叉咬合は、上下の歯が正常とは逆に交差して噛み合っている状態です。本来は上の歯が外側にくるべきところ、下の歯が外側になっています。放置すると顔の左右非対称や顎の変形を引き起こすため、6〜9歳での早期治療が非常に重要です。

交叉咬合の特徴

1見た目の特徴

  • 歯が交差している:上下の歯の位置関係が逆になっています
  • 顔の左右非対称:顎が左右どちらかにずれて、顔が歪んで見えます
  • 顎のずれ:正面から見て、下顎が左右どちらかに偏っています
  • 片側だけの場合も:前歯全体、奥歯だけ、または片側だけに見られることもあります

2機能面での問題

  • 咀嚼効率の低下:正しく噛めないため、食べ物をしっかり噛み砕けません
  • 片側噛み:片側だけで噛む癖がつきやすくなります
  • 顎の偏位:噛むたびに顎がずれる方向に誘導されます
  • 発音障害:サ行やタ行の発音がしにくいことがあります
  • 顎関節への負担:左右のバランスが悪く、顎関節に負担がかかります

!放置した場合のリスク

  • 顔の変形:成長期に放置すると、顎が左右非対称に成長し、顔が歪みます
  • 骨格的な問題に:歯の問題から骨格的な変形に進行します
  • 顎関節症のリスク:顎の偏位により顎関節症を発症しやすくなります
  • 治療困難化:骨格的な変形が進むと、外科矯正が必要になることがあります

緊急性が高い不正咬合:交叉咬合は放置すると顔の変形を引き起こすため、最も早期治療が必要な不正咬合の一つです。6〜9歳での治療開始が理想的で、できるだけ早い対応が求められます。

交叉咬合の原因

1遺伝的要因

  • 上顎の狭窄:上顎が狭く成長する傾向が遺伝します
  • 下顎の幅が広い:下顎が上顎に対して相対的に幅広い骨格が遺伝します
  • 顎の左右非対称:左右で顎の大きさや位置が異なる傾向が遺伝することがあります

遺伝の影響:親に交叉咬合がある場合、お子様も同様の傾向を持つ可能性があります。ただし、早期治療により顎の成長をコントロールし、改善することが可能です。

2環境的要因(後天的な要因)

  • 口呼吸:鼻づまりなどで口呼吸が習慣化すると、上顎の成長が不足します
  • 片側噛み:いつも同じ側だけで噛む癖があると、顎が偏って成長します
  • 頬杖(ほおづえ):いつも同じ側で頬杖をつくと、顎の成長が偏ります
  • うつ伏せ寝:常にうつ伏せで寝ると、顎が圧迫されて変形します
  • 乳歯の早期喪失:片側の乳歯を早く失うと、反対側だけで噛むようになります
  • 指しゃぶり:片側を吸う癖があると、その側の歯並びが狭くなります

習癖の早期改善が重要:片側噛みや頬杖などの習癖は、早期に改善することで交叉咬合の進行を防げます。また、鼻呼吸を確立することも重要です。

治療方法

11期治療(6〜12歳頃)

成長期を利用した顎の拡大と位置の修正が中心です。交叉咬合は早期治療が最も重要な不正咬合の一つです。

  • 機能的マウスピース装置:プレオルソなどで口腔周囲筋のバランスを整え、顎の成長を促進します
  • 拡大床:取り外し式の装置で顎を少しずつ拡大します
  • 急速拡大装置:上顎を効率的に拡大し、幅を広げます
  • クワドヘリックス:上顎をゆっくり拡大する固定式装置
  • 部分矯正:交叉している歯を早期に正しい位置に誘導します
  • 習癖の改善:片側噛みや頬杖などの習癖を改善します

1期治療の目標:上下の顎の幅のバランスを整え、正しい位置関係に導くことです。早期治療により顔の変形を防ぎ、対称的な成長を促します。

22期治療(12歳以降〜)

永久歯が生え揃った後に、歯の位置を細かく調整する段階です。

  • マルチブラケット装置:歯の位置を正確に調整します
  • 顎間ゴム:上下の顎の位置関係を調整するために使用します
  • 外科矯正:骨格的な変形が大きい場合、顎の手術を併用することがあります
  • 保定装置:治療後は後戻りを防ぐため、リテーナーを使用します

3主な使用装置

機能的マウスピース装置

プレオルソなど。口腔周囲筋のバランスを整え、顎の成長を促進します。

1期治療

拡大床

取り外し式の装置で顎を少しずつ拡大します。軽度の場合に使用します。

1期治療

急速拡大装置

上顎を短期間で効率的に拡大する固定式装置。最も効果的です。

1期治療

クワドヘリックス

上顎をゆっくり拡大する固定式装置。違和感が少ないです。

1期治療

ブラケット装置

歯の表面に装着し、正確に歯を動かします。仕上げに使用します。

2期治療

4治療期間と費用の目安

1期治療(6〜12歳頃)

治療期間

6ヶ月〜2年程度
(拡大に3〜6ヶ月、その後の経過観察を含む)

費用

30〜50万円程度
(調整料:1回3,000〜5,000円程度)

2期治療(12歳以降〜)

治療期間

1.5〜2.5年程度
(保定期間:2年以上)

費用

40〜80万円程度
(1期治療から継続の場合は減額あり)

※費用は症状や使用する装置によって異なります。医療費控除の対象となる場合があります。詳しくは初回カウンセリングでご説明いたします。

最適な治療開始時期

🌟理想的な開始時期:6〜9歳(緊急性が高い)

交叉咬合の治療は、永久歯前歯が生えた6〜9歳頃が最も重要です。この時期を逃すと顔の変形が進行するため、最も早期治療が必要な不正咬合の一つです。

  • 顎の成長を利用して効果的に拡大できる時期
  • 顔の変形を防げる時期
  • 顎の偏位を修正できる時期
  • 対称的な成長を促せる時期

早期発見が極めて重要

交叉咬合は放置すると顔の変形を引き起こす緊急性の高い不正咬合です。少しでも疑いがある場合は、すぐに矯正歯科でご相談ください。早ければ早いほど、簡単な治療で改善できます。

12歳以降は治療困難化

成長期を過ぎてしまうと、顎の拡大が困難になり、骨格的な変形が固定化します。重度の場合は、外科矯正(顎の手術)が必要になることがあります。

よくある質問

Q1

交叉咬合は自然に治りますか?

A. 自然に治ることは絶対にありません。

  • 交叉咬合は自然に改善することはなく、むしろ悪化します
  • 放置すると、顎が偏って成長し、顔が歪みます
  • 早期治療が最も重要な不正咬合の一つです

交叉咬合を発見したら、できるだけ早く矯正歯科で治療を開始することが極めて重要です。

Q2

急速拡大装置は痛いですか?

A. 痛みはほとんどなく、主に圧迫感や違和感程度です。

  • 拡大時の圧迫感:ネジを回した直後に歯や顎に圧迫感を感じます
  • 持続時間:圧迫感は数時間〜1日程度で治まります
  • 効果的:短期間で顎を拡大できる最も効果的な方法です

ほとんどのお子様は数日で装置に慣れます。痛みが強い場合は調整できますので、ご相談ください。

Q3

治療を遅らせるとどうなりますか?

A. 顔の変形が進行し、治療が困難になります。

  • 顔の歪み:顎が左右非対称に成長し、顔が歪みます
  • 骨格的変形:歯の問題から骨格の問題に進行します
  • 外科矯正が必要:成人してからは顎の手術が必要になることがあります

交叉咬合は最も早期治療が重要な不正咬合です。発見したらできるだけ早く治療を開始してください。

Q4

治療期間はどれくらいですか?

A. 早期治療の場合、拡大自体は3〜6ヶ月程度で完了します。

  • 拡大期間:急速拡大装置で3〜6ヶ月程度
  • 保定期間:拡大後、装置をそのまま6ヶ月〜1年使用して安定させます
  • その後の観察:永久歯が生え揃うまで経過観察します

早期に治療を開始すれば、比較的短期間で交叉咬合を改善できます。顔の変形を防ぐためにも早期治療が重要です。

Q5

前歯だけの交叉咬合も治療が必要ですか?

A. はい、前歯だけでも早期治療が必要です。

  • 顎のずれ:前歯の交叉でも、噛むたびに顎がずれる方向に誘導されます
  • 顔の変形:放置すると顎が偏って成長します
  • 早期治療が効果的:前歯だけの場合は、比較的簡単に治療できます

前歯だけの交叉咬合は、早期に発見して治療すれば、短期間で改善できます。放置すると全体に広がることもあるため、早めの治療をお勧めします。

Q6

片側噛みをやめれば治りますか?

A. 習癖を改善しても、すでにある交叉咬合は自然には治りません。

  • 習癖改善は重要:片側噛みをやめることで、悪化を防げます
  • 矯正治療が必要:すでにある交叉咬合は、矯正治療でしか治せません
  • 併用が効果的:矯正治療と並行して習癖を改善することが重要です

交叉咬合の治療と並行して、片側噛みや頬杖などの習癖を改善することで、治療効果が高まり、後戻りを防げます。

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交叉咬合(クロスバイト)は早期治療が極めて重要です。
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