開咬の特徴
1見た目の特徴
- ✓前歯が噛み合わない:奥歯を噛んでも上下の前歯の間に隙間ができます
- ✓口が開きやすい:唇が閉じにくく、常に口が半開きになりがちです
- ✓舌が見える:話すときや飲み込むときに舌が見えることがあります
- ✓顔が長く見える:下顔面が長く、面長に見える傾向があります
2機能面での問題
- ✓前歯で噛み切れない:麺類や野菜を前歯で噛み切ることができません
- ✓発音障害:サ行、タ行、ラ行の発音が不明瞭になります
- ✓口呼吸:前歯が閉じないため、口呼吸になりやすくなります
- ✓奥歯への過剰負担:前歯が使えないため、奥歯だけで噛むことになります
- ✓飲み込みの異常:舌を前に出して飲み込む癖(舌突出癖)があります
!放置した場合のリスク
- ⚠奥歯の早期喪失:前歯が機能しないため、奥歯に負担が集中し、早期に失う可能性があります
- ⚠顎関節症のリスク:咬合バランスが悪く、顎関節に負担がかかります
- ⚠発音の固定化:成長とともに発音の問題が固定化し、改善が困難になります
- ⚠顔貌の変化:口呼吸により顔が長くなる(アデノイド顔貌)ことがあります
早期発見・早期治療が重要:開咬は習癖が原因のことが多く、習癖が固定化する前の4〜8歳での治療開始が理想的です。早期に習癖を改善することで、効果的に治療できます。
開咬の原因
1遺伝的要因
- ✓骨格的な問題:上下の顎が垂直方向に長く成長する傾向が遺伝します
- ✓顔面の成長パターン:下顔面が長くなりやすい成長パターンが遺伝することがあります
- ✓舌の大きさ:舌が大きい場合、歯を押す力が強くなります
遺伝の影響:骨格的な開咬は遺伝的要因が大きいですが、早期治療により成長をコントロールすることで改善が可能です。
2環境的要因(後天的な習癖)
- ✓指しゃぶり:3歳以降も続く指しゃぶりは開咬の最大の原因です
- ✓舌突出癖:飲み込むときや話すときに舌を前歯の間に押し出す癖
- ✓おしゃぶりの長期使用:3歳以降もおしゃぶりを使い続けると開咬になりやすい
- ✓口呼吸:鼻づまりやアレルギーによる口呼吸が習慣化すると、開咬を引き起こします
- ✓低位舌(ていいぜつ):舌が常に低い位置にあると、前歯を押す力が働きます
- ✓アデノイド肥大・扁桃腺肥大:鼻呼吸ができず、口呼吸になることで開咬が進行します
習癖の改善が最優先:開咬の多くは習癖が原因です。指しゃぶりは3歳まで、おしゃぶりは2歳半までにやめることが推奨されます。早期に習癖を改善することで、開咬の進行を防げます。
治療方法
11期治療(4〜12歳頃)
習癖の改善と垂直的な成長のコントロールが中心です。開咬は習癖改善が最も重要で、早期治療が効果的です。
- ✓習癖改善装置:タンガードやタンクリブで舌突出癖や指しゃぶりを防止します
- ✓機能的マウスピース装置:プレオルソなどで口腔周囲筋のバランスを整え、習癖を改善します
- ✓MFT(口腔筋機能療法):舌や口の周りの筋肉のトレーニングを行います
- ✓垂直コントロール:奥歯の挺出を抑制し、前歯を圧下(押し込む)する装置を使用
- ✓鼻呼吸の確立:耳鼻科と連携してアデノイド切除などを行い、鼻呼吸を確立します
1期治療の目標:習癖を改善し、正しい舌の位置と飲み込み方を習得することです。習癖が改善されれば、前歯が自然に閉じてくることもあります。
22期治療(12歳以降〜)
永久歯が生え揃った後に、歯の位置を細かく調整する段階です。
- ✓マルチブラケット装置:前歯の圧下と奥歯の挺出抑制を行います
- ✓歯科矯正用アンカースクリュー:前歯を効果的に圧下するために使用することがあります
- ✓継続的なMFT:舌のトレーニングを続けて後戻りを防ぎます
- ✓外科矯正:骨格的な問題が大きい場合、顎の手術を併用することがあります
3主な使用装置
タンガード
舌を前に出すのを防ぐ装置。習癖改善に効果的です。
1期治療
タンクリブ
指しゃぶりを防止し、舌の位置を改善する装置。
1期治療
機能的マウスピース装置
プレオルソなど。口腔周囲筋のバランスを整え、習癖を改善します。
1期治療
ブラケット装置
前歯を圧下し、正確に歯を動かします。アンカースクリューと併用することも。
2期治療
4治療期間と費用の目安
1期治療(4〜12歳頃)
1〜3年程度
(習癖改善に6ヶ月〜1年、その後の成長観察を含む)
30〜50万円程度
(調整料:1回3,000〜5,000円程度)
2期治療(12歳以降〜)
2〜3年程度
(保定期間:2〜3年以上、後戻りしやすい)
40〜80万円程度
(1期治療から継続の場合は減額あり)
※費用は症状や使用する装置によって異なります。医療費控除の対象となる場合があります。詳しくは初回カウンセリングでご説明いたします。
最適な治療開始時期
🌟理想的な開始時期:4〜8歳
開咬の治療は、習癖が固定化する前の4〜8歳頃が最も効果的です。この時期に習癖を改善し、正しい舌の位置を習得することで、開咬を効果的に改善できます。
- ✓習癖改善がしやすい時期
- ✓垂直的な成長をコントロールできる時期
- ✓舌のトレーニングを習得しやすい時期
- ✓鼻呼吸を確立しやすい時期
3歳までの習癖改善を推奨
指しゃぶりやおしゃぶりは3歳までにやめることが推奨されます。3歳以降も続く場合は、早めに専門の病院でご相談ください。習癖が長く続くほど、開咬が進行し、治療が困難になります。
12歳以降でも治療可能
成長期を過ぎてしまった場合でも、マルチブラケット装置とMFTで治療可能です。ただし、骨格的な問題が大きい場合は、外科矯正が必要になることがあります。また、後戻りしやすいため、長期の保定が必要です。
よくある質問
指しゃぶりをやめれば自然に治りますか?
A. 3歳未満であれば、習癖をやめることで改善する可能性があります。
- ✓3歳未満:習癖をやめれば、自然に前歯が閉じることがあります
- ✓3歳以降:すでに開咬が進行している場合、習癖をやめても自然には治りません
- ✓舌癖が残る:指しゃぶりをやめても、舌突出癖が残っていることが多い
習癖をやめた後も、舌のトレーニング(MFT)を行うことで、開咬の改善と再発防止ができます。早期にご相談ください。
MFT(口腔筋機能療法)とは何ですか?
A. 舌や口の周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。
- ✓舌の位置:正しい舌の位置(スポットポジション)を習得します
- ✓飲み込み方:舌を前に出さない正しい飲み込み方を練習します
- ✓口唇閉鎖:口を閉じる筋肉を強化します
MFTは開咬治療に不可欠です。毎日のトレーニングにより、習癖を改善し、治療効果を高め、後戻りを防ぐことができます。
開咬は後戻りしやすいと聞きましたが本当ですか?
A. はい、開咬は他の不正咬合に比べて後戻りしやすい傾向があります。
- ✓習癖が残る:舌突出癖が完全に改善されないと、後戻りします
- ✓口呼吸の再発:鼻炎などで口呼吸に戻ると、再び開咬になることがあります
- ✓長期保定が必要:2〜3年以上の保定期間が推奨されます
後戻り防止には、治療後もMFTを継続し、正しい舌の位置と鼻呼吸を維持することが重要です。定期的なメンテナンスで確認します。
耳鼻科での治療も必要ですか?
A. アデノイド肥大や扁桃腺肥大がある場合は、耳鼻科での治療が必要です。
- ✓鼻呼吸ができない:鼻づまりがあると、口呼吸になり開咬が進行します
- ✓耳鼻科と連携:当院では耳鼻科と連携して治療を進めます
- ✓手術が必要な場合:アデノイド切除や口蓋扁桃摘出が推奨されることがあります
鼻呼吸ができる環境を整えることが、開咬治療の成功に不可欠です。初診時に鼻呼吸の状態を確認し、必要に応じて耳鼻科をご紹介します。
タンガードは痛いですか?
A. 痛みはほとんどありませんが、慣れるまで違和感があります。
- ✓装着時の違和感:最初は話しにくい、食べにくいと感じることがあります
- ✓慣れるまで:1〜2週間で慣れることがほとんどです
- ✓習癖防止効果:舌を前に出せないため、習癖が自然に改善されます
タンガードは習癖改善に非常に効果的です。お子様が慣れるまで、保護者の方の励ましとサポートが重要です。
開咬の治療は難しいと聞きましたが本当ですか?
A. 習癖の改善が必要なため、他の不正咬合より治療期間が長く、難しい面があります。
- ✓習癖改善が鍵:装置だけでなく、本人の意識と努力が必要です
- ✓早期治療が有利:4〜8歳で始めれば、習癖改善がしやすく効果的です
- ✓家族のサポート:保護者の方の協力が治療成功の重要な要素です
開咬は確かに難しい不正咬合ですが、早期治療と習癖改善、継続的なMFTにより、良好な結果が得られます。当院では丁寧にサポートいたします。
お子様の前歯が閉じないことが気になりませんか?
開咬(オープンバイト)は早期治療が効果的です。
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